私が人生で初めて観た映画は、 フェデリコ・フェリーニ監督最高傑作と言われている「道」 たぶん10才くらいではなかったかと。 何故かひとりで、テレビの日曜映画劇場のようなものでした。 それまでには大人に連れられてディズニー的なものは観ていたけれど、 自らの意志で、ガッツリ観たのは「道」が初めてでした。 古くて、怖くて、訳が分からなかったけど、チャンネルが変えられなかった。 見終わってショックのあまりアタマがぼわ~~んとしたのを覚えています。 お、おとなになったら…こんなに辛い目に遭ってしまうのかっ 私はその後、旅芸人にもならず、 ジェルソミーナよりはかなり温々と暮らす身の上となりました。 でもあの時に衝撃を受けた感覚は残っていて 人は孤独。。。人生はままならぬ。。。と、常に覚悟しているような気がするのです。 ジェルソミーナ~! ジェルソミーナ~! と呼ぶザンパノの声を 今まで何回思い出したでしょう。 自らが虐げた女を求めて叫ぶ不条理よ。 10才には難しすぎですね。 この暗く切なく救いのない映画は、私にどんな影響を与えたんでしょうね。 というわけで幼い私の心に棘を残した映画を観てみたいと思って オークションで落としてみました。 さあ、チョイチョイは人生経験積んだ私にはどうかな? 観るのが楽しみです。 アトリエカラシblog版
by mmiizzz
| 2009-10-28 00:46
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